働き方

フラット化する世界とは?|本の要約・まとめ・感想

フラット化する世界

(このページは2020年4月6日に更新されました)

はじめに

「トレンド本や名著をかいつまんで、要約・まとめを知りたい。」

「本を買う前に、実際に読んだ人の感想を知りたい。」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

記事の作成者は、『SNS時代のリアルな居場所』として価値観を共有できるライフシフト読書会を毎週開催しております。

関西の読書会で本の感想をアウトプットしたい方はこちら

フラット化する世界 まとめ

ベルリンの壁の崩壊、インターネットの普及、新しいソフトウェア等々がもたらした、「世界のフラット化」。

グローバリゼーションは、次の3段階に分けることができる。

グローバリゼーション1.0

  • 旧世界と新世界の間の貿易が始まった1492年から1800年頃まで。
  • 原動力は、国家。

グローバリゼーション2.0

  • 1800年から2000年まで。
  • 世界経済が誕生し、成熟した。
  • 原動力は、多国籍企業。

グローバリゼーション3.0

  • 2000年前後から。
  • 原動力は、個人。
  • 個人がグローバルに力を合わせ、競争を行う。

 

個人のグローバル化を可能にしたのは、「フラットな世界のプラットホーム」という現象だ。

これは、パソコン、光ファイバー、ワークフロー・ソフトウェアの発達により生まれた。

フラット化した世界で個人として成功するには、自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない「無敵の民」になる方策を見つけねばならない。

フラットな世界で企業が指針とすべきルールには、次のようなものがある。

  • 世界がフラット化すると、できるようになったことは何でもなされる。問題はそれを自分がやるか、他人がやるかだ。
  • できることは何でもなされる世界で、最も重要な競争は、自分と自分自身のイマジネーションの間でなされる。
  • フラットな世界では、多くの事業が共同作業で行われる。

グローバリゼーションは善でもあり、悪でもある。

グローバリゼーションは、権限や能力を与えるとともに奪う。均質化するとともに個別化する。

フラット化する世界 要約

グローバリゼーションの歴史

グローバリゼーションは、大きく3つの時代に分けることができる。

コロンブスが航海に乗り出し、旧世界と新世界の貿易が始まった1492年から1800年頃までが最初の時代、「グローバリゼーション1.0」だ。

それは、国家と腕力の時代だった。

つまり、世界統一を推進する原動力は、物理的な力(腕力、馬力、風力、蒸気動力)だった。

この時代の国家や政府は、壁を打ち壊して、世界をつなぎ合わせ、世界統一をはかろうとした。

次の「グローバリゼーション2.0」は、1800年から2000年まで。

その原動力は、多国籍企業だ。

多国籍企業は、市場と労働力を求めてグローバル化した。

この時代に世界経済が誕生し、成熟した。

そして、2000年前後に全く新たな時代に突入した。

これが「グローバリゼーション3.0」だ。

グローバリゼーション1.0の原動力が国のグローバル化であり、2.0の原動力が企業のグローバル化であったのに対し、3.0の原動力は、個人がグローバルに力を合わせ、グローバルに競争をくりひろげるというものだ。

個人のグローバル化を可能にしたのは、「フラットな世界のプラットホーム」という現象だ。

これは、パソコン(誰でも自分のコンテンツをデジタル形式で生み出すのを可能にした)、光ファイバー(個人がただ同然で世界中のデジタル・コンテンツにアクセスするのを可能にした)、ワークフロー・ソフトウェアの発達(個人が世界のどこからでも同じデジタル・コンテンツの共同作業ができるようにした)などが集束して生まれた。

世界中の人々が、ある日突然、個人としてグローバル化する絶大な力を持っていると気づいた。

その結果、誰もがこう自問できるようになったし、また、自問しなければならなくなった。

  • 「私は個人として現在のグローバルな競争やビジネスチャンスのどこに割り込めばよいのか?」
  • 「1人で他の人々とグローバルな共同作業をするには、どうすればよいのか?」

「無敵の民」になれ!

グローバリゼーション3.0がもたらしたフラットな世界。

そこで個人として栄えるには、自分を「無敵の民」にする方策を見つけねばならない。

「無敵の民」とは?

無敵の民とは、「自分の仕事が、アウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人」を意味する。

フラット化で先進国から失われる仕事の大半は、インドや中国にアウトソーシングされるのではない。デジタル化、オートメーション化されるのだ。

《ニューヨーク・タイムズ》ワシントン支局には、かつて電話交換手兼受付がいた。今は録音された声が応対している。

世界のフラット化が進むと、デジタル化、オートメーション化、アウトソーシングできるものが、どんどん増える。

ミドルクラスの仕事が変わる

では、どんな人が無敵の民になるのか?

無敵の民は、次の3つに大別できる。

第1は、「かけがえのない、もしくは特化した」人々だ。

一流のスポーツ選手や歌手。一流の脳外科医や癌研究者。

こうした人々の果たしている機能は、極めて特化しているか、誰も真似できないことなので、アウトソーシングやオートメーション化されることがない。

第2は、「地元に密着」して「錨いかりを下ろしている」人々だ。

調理場のシェフ、配管工、看護師、歯医者、ホテルのラウンジの歌手、庭師、離婚専門弁護士…。

こうした人々が無敵の民なのは、特定の場所で仕事をしていたり、特殊な地場の知識が関係していたり、顧客、患者らと直接の個人的な結びつきや相互交流があったりするからだ。

こうした人々の賃金は、地元の需要と供給で定まる。

問題は、第3の人々だ。データ入力、セキュリティ分析、経理関係、放射線技術関係など様々なミドルクラスの仕事をしていた人々である。

以前は、代替不可能と見なされたが、今は世界のフラット化で代替可能だ。

こうした、いわば「旧ミドルクラス」の仕事はフラット化の圧力を受ける。

企業はどう対処しているか

フラット化に対処する戦略が必要なのは、個人だけではない。企業も同じだ。

フラットな世界で企業が指針とすべきルールは、次のようなものだ。

世界がフラット化すると、できるようになったことは、何でもなされる。唯一の問題は、それを自分がやるか、自分に対してなされるかだ。

世界がフラット化した結果、多くの人々がいろいろな接続の手段を持ち、労働力、知力、アイデアを利用して新しい物事を発見し、発明できるようになった。

現在では、個人、起業家、大企業があらゆるテクノロジー、市場、イノベーションを混ぜ合わせて、新ビジネスを立ち上げている。

できるようになったことは何でもなされる世界になった今、最も重要な競争は、自分と自分自身のイマジネーションの間でなされる。

フラットな世界では、個人もしくは小さな集団が、グローバルに行動し、競い合える。

個人が自分のアイデアや製品をグローバル化する場合、イマジネーションはこれまで以上に重要になる。

自分と自分自身のイマジネーションの間で競い合いが行われる理由は、そこにある。

1人だけでやれることが非常に多くなっているからだ。

大は小を演じるべし……顧客が大物ぶるように仕向け、自分は小物として振舞うすべを身につけるのが、大企業がフラットな世界で繁栄する1つの方法だ。

スターバックスでは、各店舗のメニューを組み合わせることで、1万9000種類のコーヒー飲料を作れるという。

言い換えると、客に店専属の飲料デザイナーになってもらい、それぞれの好みに合う飲み物をカスタマイズできるようにしたのだ。

スターバックスは、客が大物ぶるように仕向け、自分は小物として振る舞い、客から学んでいる。

その上、お楽しみの代金を払ってもらうのだ!

優良企業は優良共同作業者である。フラットな世界では、多くの事業が企業内・企業間の共同作業によって行われるようになる。理由はいたって単純だ。テクノロジー、マーケティング、製造のいずれの分野でも、バリュー創出の次の階層は極めて複雑になるから、独力でそれをマスターできる会社や部・課はどこにもない。

あらゆる分野のイノベーションの最先端が、ますます専門化されている。

だから、新しい飛躍的進歩をもたらすには、ますます細分化するそういう専門分野を、もっと結びつけないといけない。

そのためには、共同作業が極めて重要になる。

フラットな世界では、定期的にX線検査を受け、結果を顧客に売り込むことで、優良企業が健康体を維持する。

フラットな世界では、ニッチ・ビジネスが従来より速くコモディティ化するから、自社のニッチをたえず見極めて、強化しなければならない。

そして、差別化につながらないものをアウトソーシングするために、企業は定期的な「X線検査」を受けねばならない。

すなわち、ビジネスをあらゆるパーツに分解する。

全部課、全機能を分解し、会社にとって金喰い虫か、収入源か、その両方の要素を持つのかを見極める。

さらには、それは企業にとって中核となる競争力であるのか、あるいは他社にもできる機能であるのかを見極めるのである。

ローカルのグローバル化

ベルリンの壁崩壊の後に、グローバリゼーションがフラット化の段階へと進展していくと、「グローバリゼーションとはアメリカ化ではないのか」という不安が世界中に広がった。

確かに、ベルリンの壁の崩壊と世界のフラット化で一番大きな利益を得る立場にいたのは米国企業であり、ブランド製品、歌手やエンターテイナーはすべてアメリカのものだった。

フラットな世界を利用して、他の文化をアメリカ文化の色に染めようとするのは避けられないことだった。

その結果、「アメリカ文化帝国主義」という形でのグローバリゼーションに対する反動が生じた。

アメリカ化が、文化、環境、生物の多様性を一掃するおそれがあると、世界中の人々が主張した。

世界のフラット化は地域文化の独自性を伸ばす

しかしながら、世界のフラット化が他の文化をアメリカ文化一色に染めるとは限らない。

フラットな世界のプラットホームは均質化に向かっているが、多様化をいまだかつてなかった段階にまで育てる、より大きな潜在的な力も働いている。

なぜか?一番の理由はアップローディングだ。

これは「ローカルのグローバル化」を可能にする。

世界中の大勢の人々が、自分のコンテンツ(自分の主張や音楽、動画やソフトウェアを創り、アップロードするツール)を手にしている。

その事実が、文化の独自性を守り、養う強い力になる。

世界一人気のある食べ物は、ビッグマックではない。ピザだ。

ピザとは何か?ただの平らな生地にすぎない。

だから、その国の文化に特有の食べ物を載せて、好きな味付けをすればいい。

だから、日本にはスシ・ピザがあり、バンコクにはタイ・ピザがある。

フラットな世界のプラットホームは、ピザ生地に似ている。

それぞれ異なる文化に応じて、味付けを好きなようにできる。そういう動きが、これまでになく顕著になっている。

世界は均質化するとともに個別化する

グローバリゼーションは純然たる経済現象ではないし、経済のみに影響を与えるのではない。

もっと幅広く、複雑な現象であり、新しい形のコミュニケーションやイノベーションが含まれている。

仕事、知識、エンターテインメントを共有する様々な形のグローバルなプラットホームを生み出すことが、世界のフラット化なのである。

グローバリゼーションの破壊的な効果を心配するのは無理もないが、個人に能力を授け、また、我々の豊かな文化をもっと豊かにする能力があることに目を向けなかったら、人間の自由と多様性にプラスの効果があるのを見落としてしまう。

グローバリゼーションの鉄則は極めて単純だ。

すべてが善だと考えたり、すべてが悪だと考えたりするのでは理解したとはいえない。

グローバリゼーションは権限や能力を与えるとともに奪う。

均質化するとともに個別化するのである。

2つのイマジネーションと人間の未来

世界がフラット化したこの15年を思い返すと、我々の生活が2つの日付によって強固に形作られたことに気づく。

「11・9」と「9・11」である。

この2つの日付が、イマジネーションの形をとり、相争って現在の世界を動かしている。

1989年11月9日は創造的なイマジネーション、2001年9月11日は破壊的なイマジネーションである。

前者はベルリンの壁を崩壊させ、地球の半分の国の人々が同僚や競争相手になれるようにした。

後者は世界貿易センタービルを崩壊させ、11・9が消滅させたと思われた壁を、新たに築いた。

11・9のベルリンの壁崩壊の原動力になったのは、現状とは違うもっと開かれた世界(自分の潜在能力を自由に認識できる世界)を敢然と思い浮かべた人々だった。

そして、勇気を振り絞り、そのイマジネーションに従って行動した。

9・11がそうしたことすべてを変えた。

全く異なるイマジネーションの力を見せつけたのだ。

宗教的、民族的な憎悪を抱く人々が、イマジネーションを働かせ、罪もない人々を多く殺す方法を考えていたことがわかった。

その結果、前途洋々だったアメリカが、前途多難に変わってしまった。

今ほど、イマジネーションが大切な時代はない。

なぜなら、フラットな世界では、共同作業の様々なツールが誰にでも手に入るコモディティ(日用品)になっているからだ。

自分のコンテンツを創ってグローバル化する力を、多くの人々が持っている。

ただ、決してコモディティ化されないものが、たった1つある。

イマジネーション。つまり、どういうコンテンツを創ろうかと想像することだ。

フラットな世界での経済競争は、日増しに激しくなり、参加者も増える。

我々はこれまで以上に一所懸命働き、速く走り、知恵を働かせて、フラットなプラットホームで競争し、共同作業をし、イノベーションできるよう工夫しないといけない。

しかし、ここで念を押したい。最も重要な競争相手は、自分なのだ。

フラット化する世界 感想

今から10年前、2010年に出版されたとは思えないほど、時代の変化を象徴している1冊。

2020年現在、働き方改革、終身雇用の崩壊などで、個人としてどのような生き方するべきかを問われている。

インフルエンサーやユーチューバーなど、個人の時代を生きる手段は私たちの身近な存在になった。

そして、すでにプラットフォームというキーワードが本書に登場するのは驚きである。

今の新しい時代を席捲している仕掛ける側の人たちは、フラット化する世界を予測し、20年以上前から種まきをしていたのだと、おどろきを隠せない。

今からでも、自分の仕事が、アウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されない準備をすれば、まだ間に追うギリギリのラインだと思う。

さいごに

当記事を書かせていただきました、長谷川と申します。

私は大阪、神戸、京都でライフシフトサロン読書会を開催しております。

読書会のいいところは、SNSでつながる時代に、リアルな居場所を持てるということ。

関西で生き方・働き方でつながるコミュニティを探されていらっしゃるあなたの参加をお待ちしております。

社会人の学び直しって孤独…。

MUPに挫折した、やりたいことが見つからないあなたの”最初の一歩”をお手伝い!

初めての方は、下記よりお申し込みください。担当者からご連絡を差し上げます。

個別相談をご希望の方、ZOOM参加希望の方は、『その他お問い合わせ』にその旨を記載ください。

開催日程 (必須)

お名前 (必須)

ご年齢 (必須)

メールアドレス (必須)

その他お問い合わせ(個別相談、ZOOM参加の方はこちらに記載ください。)

コメントを残す