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まとめ・要約|世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?|山口 周|読書会で紹介された本一覧

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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

山口 周

(このページは2018年10月24日に更新されました)

はじめに

「トレンド本や名著をかいつまんで、要約を知りたい。」

「ビジネス書を読み始める前に、概要を押えておきたい。」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 

はじめまして。

私はライフシフトサロンのWEB担当をしている、長谷川と申します。

3年前に就職で大阪に引越しをしてきて、同じ価値観でつながるコミュニティを探して様々なイベントやコミュニティスペースを渡り歩いてきました。

現在は関西で一番最初に始めたライフシフト読書会を大阪、京都、神戸で開催しています。

 

読書のいいところは、その分野の専門家の知識を得られること。

また、ある調査では20代、30代のビジネスマンは1ヶ月平均0.26冊の本を読むのに対し、30代で年収3000万円の人は平均9.88冊の本を読むそうです。

孫正義やビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットのような大富豪も多読家であることで有名です。

その一方で、「社会人は忙しすぎて、ゆっくり読書をしている時間が無い」という声をよくお聞きいたします。

そこで本記事では、私が読んだ本の中から、20代、30代の生き方や働き方を考える上で価値ある情報を要約しております。

本を読む暇が無い方は、本の要点のみを知るために、読むべき本を厳選したい方は、本選びの参考として、本記事を活用いただけたらと思います。

今後はこれらのまとめを引用しながら、考察を別記事にまとめていく予定です。

年間100冊以上の本を読んでいる、読書家ならではの視点で、要点をまとめてみようと思います。

 

あなたの素敵な本との出会いの一助となれば幸いです。

それではまいります。

理論的・理性的な情報処理スキルの限界から

  • 英国のロイヤルカレッジオブアート(RCA)は、修士号・博士号を授与できる世界で唯一の美術系大学院大学である。
  • このRCAが近年、意外なビジネス『グローバル企業の幹部トレーニング』を拡大しつつある。
  • 様々なエグゼクティブ向けのプログラムを用意しており、フォードやビザなどの企業幹部が参加している。
  • 世界のエリートが「美意識」を鍛えるのは、教養を身につけるためではなく、功利的な目的のためである。
  • それは、いままでの「分析」「論理」「理性」を軸足に置いた経営『サイエンス重視の意思決定』では、今日の複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りは出来ないからである。

「理論・理性」から「直感・感性」の時代に

  • 経営における意思決定には、いくつかのアプローチがあり、「論理と直感」「理性と感性」で整理できる。
  • 「論理」は論理的に物事を積み上げて考え、結論に至ると言う思考に対して、「直感」は最初から理論を飛躍して結論に至る思考である。
  • 「理性」は正しさ・合理性を軸足に意思決定するのに対し、「感性」は美しさ・楽しさが意思決定の基準となる。
  • この20年を振返ると、日本企業の意思決定は「論理・理性」を重視してきた。
  • しかし、ソニーの設立目的の第1条には「真面目ある技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」とあり、「面白くて愉快な事をどんどんやる」という、意思決定に『感性』を重視する企業もある。
  • この設立趣意書の『感性』による代表例にウォークマンがある。

アート、サイエンス、クラフトのバランスが大事

  • 経営学者「ヘンリー・ミンツバーグ」によれば、経営は「アート」と「サイエンス」と「クラフト」の混ざり合ったものになる。
  • 「アート」は組織の創造性を後押しし、社会の展望を直感し、ステークホルダーをワクワクさせるビジョンを生み出す。
  • 「サイエンス」は、体系的な分析や評価を通じて、アートが生み出した予想やビジョンに現実的な裏づけを与える。
  • 「クラフト」は、経験や知恵を元に、アートが生み出したビジョンを実現するための実行力を生み出していく。
  • ポイントは、どれか1つだけが突出してもダメだと言う事である。
  • 「アート型」は盲目的なナルシストに陥り、「クラフト型」は新しい事にチャレンジせず、イノベーションが停滞し、「サイエンス型」は数値で証明されないビジョンが生まれない。
  • この3要素がバランスよく、機能的に組み合わさらなければならないのである。

サイエンスとクラフトが重視される要因

  • 多くの企業は「クラフト型」「サイエンス型」に陥ってしまう。
  • それは、「アート」と「サイエンス」「クラフト」が論争すると、必ずサイエンスとクラフトが勝利するからである。
  • 「何となく」を理由に主張するアートと財務面などの分析結果を基に主張するサイエンスではアートは敗北する。
  • よって、アート、サイエンス、クラフトの3者が対等な立場では、アートが弱くなってしまうのである。

アートが主導し、サイエンスとクラフトが脇を固める

  • この問題を解決する為には、トップに「アート」を置き、左右を「サイエンス」「クラフト」で固めパワーバランスを均衡にする必要がある。
  • ウォルト・ディズニー社のような、類い稀な革新を成し遂げた企業の多くがこのガバナンス構造を有している。

巨大な「自己実現欲求の市場」の登場

すべてのビジネスはファッションビジネス化する

  • マーケティングの側面から美意識を考察すると、ライフサイクルカーブの進行に伴うベネフィットの変化を抑える必要がある。
  • ライフサイクルカーブとは、市場の進化・成長を説明する概念であり、導入期・成長期・成熟期・衰退期の4ステップを経ると言う考え方である。
  • 市場のライフサイクルの変化に伴って、消費者が求めるベネフィット(便益)も変化する。
  • PC市場の場合、所期に求められていたものは「機能」であったが、市場の成熟に伴い、「自己実現的便益」のフェーズが訪れる。
  • スターバックスでアップルのMacBookAirのキーボードを打っている人は、「そのような人」と言う規定を周りに伝える事になる。

自己実現的便益のレッドオーシャン

  • 消費という行動が一種の記号交換であると指摘したフランスの思想家ジャン・ボードリヤールはこう指摘する。
  • 「人々はけっしてモノ自体を消費することはない。―理想的な準拠として捉えられた自己の集団への所属を示す為に、あるいはより高い地位の集団を目指して自己の集団を抜け出す為に、人々は自分を他者と区別する記号としてモノを常に操作している。」
  • 彼がこの指摘をした1970年のフランスでは既に、モノの消費は自己実現の為の記号獲得の側面が強くなっていた。
  • 今後、新興国が経済成長をし、所得水準が高まれば、これらの国でも「消費の記号化」が起きる。
  • こうして世界中の人が自己実現を追及すると、グローバル市場は巨大な「自己実現的便益のレッドオーシャン」となる。
  • これらの結果を考察すると、消費は最終的に自己実現的消費に行き着く。
  • その結果、モノやサービスはファッション的側面で競争せざるを得なくなり、こうした社会では、サイエンス主導の企業は競争力が衰退していく。

システムの変化が早すぎる世界

なぜ繰り返し問題を起こすのか?

  • DeNAはここ数年の間に、「コンプガチャ問題」「キュレーションメディア」の2つの不祥事を起こしている。
  • この2つの事件はその至る経緯が同じである
    1. シロ(合法)とクロ(違法)の間のグレーゾーンで荒稼ぎするビジネスモデルを考案する。
    2. そのうち、最初は限りなくシロに近い領域だったものが、利益を追求するうちに限りなくクロに近い領域へドリフトしていく。
    3. やがて、モラル上の問題をマスコミや会社から指摘され、「叱られたので止めます」と謝罪して事業の修正・更生を図る。
  • ポイントとなるのが、共に「開始の判断=経済性」「廃止の判断=外部からの圧力」と言う構造である点だ。
  • つまり、美意識に基づく内部的規範が全く機能していない。
  • 「法律で禁止されていない以上、問題は無い」と言うのが、事業開始の判断基準になっているのである。

実定法主義と自然法主義

  • 実定法主義とは、「明文化されたルールだけを根拠として、判断の正当性の考察には踏み込まない。」と言う考え方である。
  • 自然法主義とは、「自然や人間の本性に合致するかどうか、その決定が『真・善・美』に則るものか」を重視する法哲学である。
  • 実定法主義では、明文化されたルールが意思決定の基準になるが、ルール整備は社会情勢の変化に後追いで行われる。
  • しかし、今日の方に変化の早い世の中では、ルールの整備が社会の変化に追いつかないため、ルールのみに依存して意思決定をすると、大きな倫理的問題を起こす可能性がある。
  • その為、変化の早い世の中では、自然法的な考え方、つまり「美意識」を拠り所にする必要がある。

エリートを犯罪から守る為の「美意識」

  • これまでの考察より、「美意識を鍛える」理由として、「犯罪を犯さない為」という回答が浮上する。
  • エリートは、与えられた目標を達成できないと自分を許せず、粉飾決算などのコンプライアンス違反を犯すリスクが高い。
  • エリートは大きな権力を持ち、他者の人生を左右する影響力を持つ。
  • それゆえに、「美意識に基づく自己規範」が欠かせず、「法的にはギリギリOK」と言う一線ではなく、普遍的なルールで自らを制御しなければならない。
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