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まとめ・要約|なぜ日本は若者に冷酷なのか-そして下降移動社会が到来する|山田 昌弘|読書会で紹介された本一覧

(このページは2018年10月3日に更新されました)

なぜ日本は若者に冷酷なのか

-そして下降移動社会が到来する

はじめに

「トレンド本や名著をかいつまんで、要約を知りたい。」

「ビジネス書を読み始める前に、概要を押えておきたい。」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 

はじめまして。

私はライフシフトサロンのWEB担当をしている、長谷川と申します。

3年前に就職で大阪に引越しをしてきて、同じ価値観でつながるコミュニティを探して様々なイベントやコミュニティスペースを渡り歩いてきました。

現在は関西で一番最初に始めたライフシフト読書会を大阪、京都、神戸で開催しています。

 

読書のいいところは、その分野の専門家の知識を得られること。

また、ある調査では20代、30代のビジネスマンは1ヶ月平均0.26冊の本を読むのに対し、30代で年収3000万円の人は平均9.88冊の本を読むそうです。

孫正義やビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットのような大富豪も多読家であることで有名です。

その一方で、「社会人は忙しすぎて、ゆっくり読書をしている時間が無い」という声をよくお聞きいたします。

そこで本記事では、私が読んだ本の中から、20代、30代の生き方や働き方を考える上で価値ある情報を要約しております。

本を読む暇が無い方は、本の要点のみを知るために、読むべき本を厳選したい方は、本選びの参考として、本記事を活用いただけたらと思います。

今後はこれらのまとめを引用しながら、考察を別記事にまとめていく予定です。

年間100冊以上の本を読んでいる、読書家ならではの視点で、要点をまとめてみようと思います。

 

あなたの素敵な本との出会いの一助となれば幸いです。

それではまいります。

なぜ日本は若者に冷酷なのか -そして下降移動社会が到来する-

「今の子供が大人になったとき、自分の親よりも豊かでない生活を送る史上初めての世代になるだろう」

クリントン大統領(当時)、1993年就任スピーチ

親と同じ生活レベルが享受できない若者

現代の若者は生活レベルが親世代よりも低下する

  • この20年、日本の若者世代の所得水準は低下している。
  • その理由は、年金と言うシステムによって現役世代から高齢世代への所得移転が加速している一方、一人当りGDPが停滞しているから。
  • 高度経済成長の時代は、子供は親以上の生活レベルが享受できることが当然とみなされていた。
  • その後、経済成長の頭打ちに伴い、良い職業についている親の子供でないと良い職業に就けないという階層の固定化が進んだ。
  • 現在は、子供は親と同じ生活レベルにさえ到達しない下降移行が起きている。

危機感の無い若者たち

  • インタービューの結果下記の現状が確認できた。
  • 両親が高卒の場合、子供の大半は高卒であった。しかし、親世代の高卒と現在の高卒では相対的な学歴の扱いが異なっており、相対的に下降移行が起きている。
  • 90年代以降のオートメーション化(機械化)によって、熟練労働から単純労働へのパラダイムシフトが起こり、高卒学歴の大半が非正規雇用となった。
  • そのような家庭に育った若者は、両親と仲がよく、両親の人生を肯定しており、自分も将来は親と同じ生活レベルを享受できると信じているため、危機感がなく向上心も低い。

 家族の変容により新たな弱者が生まれる

ペットの家族化と児童虐待

  • 「子供の為に無条件で愛情を注ぐ親」という近代社会成立以来の基本的な姿が崩壊している。
  • 損得勘定とは無関係な「自然な」信頼関係、愛情関係が成り立たなくなっている。
  • 一方で、血縁上の家族との折り合いが悪く、ペットを本当の家族とみなす中高年層が増加している。

家族の「形式」と「内実」

  • 親子、夫婦など家族と一般的に思われている「形式」と相手を大切にする、愛情を与えるといった家族の本質と思われている「内実」に乖離が生じている。
  • その結果、「家族は選択可能か?」という問いに立たされている
  • 今までは、一度選択された家族の関係性は解消するべきではないと考えられており、その代表として「離婚」は悪と言う考えがあった。
  • しかしながら、現在は関係性の解消のハードルが下がっており、しかもそれが相互間の同意によるものではなく、一方的になされるケースが増えている。
  • その結果、ペットの家族化(一方的な家族関係の契約)と児童虐待(一方的な家族関係の解消)がまかり通っている。

婚活とお一人様

  • 結婚に励む「婚活」と未婚の自由を謳歌する「お一人様」という対極的な言葉がはやっている。
  • 家族の絆が希薄になっているという一方で、人生で最も大切にするものに「家族」をと応える人の割合は年々増加している。(1958年:12%、2008年:46%)
  • 一方で、家族を持つことは年々困難になっており、未婚率は年代とともに減少している。(未婚率調査 30代前半男性:3%、女性34.5%の一方、20代の予測生涯未婚率:25%)
  • 無縁社会の到来により高齢者の孤立が進み、「孤独死」が増加している。
  • このような現実から、結婚して子供がいないと不安と言う若者が増えていると考えられるが、現実は家族がいない若者が増えている。
  • つまり、過去に当たり前に手に入った「家庭」は努力しないと手に入らないとなり、努力して手に入れようとする「婚活」と諦めモードに入っている「お一人様」に2曲貸している。
  • その現実に伴い、家族のあり方の見直しに迫られている。

 時代に合わない年金制度

アジアの年金村

  • 東南アジアに「日本の年金村」と呼ばれる地域が増えている。
  • それらの地域では、未婚の日本人高齢男性と結婚したアジア系母子が、夫の死後に母国に帰国し日本の遺族年金で優雅な生活を送っている。
  • 日本人高齢男性に「若くて優しい女性と結婚して、介護の心配も無い」と宣伝し、アジア人女性に「一生お金の心配が無い」と宣伝して国際結婚を斡旋する業者が日本とアジアの物価指数の格差を利用した結婚斡旋を進めている。

現在の年金制度の問題点

  • 年金財政の危機認識、国民年金保険料の未納率の増加、消えた年金記録、受給年齢の高齢化など、年金制度の限界が露見している。
  • 年金問題に関する様々な議論がなされているが、設立当初の前提条件が下剤は崩壊している。
  • 年金受給のモデル家族である「夫:サラリーマン、妻:専業主婦」は前述の若者世代の未婚率の増加により、実態と乖離したものになっている。
  • 一生未婚のフリーター、離婚・再婚を繰り返す人など、家族形態、職業形態が多様化している現在において、モデル家族に基づく年金支給額の試算と財源(保険料徴収)を見直す必要がある。
  • 今後、家族のあり方が崩壊している中で、最もその影響を受けるのが若者である。

ポストコロナの学び直し

社会人3年目、25歳になったあなたへ。

ちょっと想像してみてください。
今から5年後、30歳のあなたは、
どこに住んでいますか?
今と同じ仕事をしていますか?
あなたの隣には誰がいますか?

もし、20歳の時に考えた25歳の自分と今の自分が違っていたら、
きっと30歳のあなたも想像した自分と違っているかもしれません。

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