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カーネギー”道は開ける”|本の要約・まとめ・感想

カーネギー”道は開ける”

(このページは2020年6月19日に更新されました)

はじめに

「トレンド本や名著をかいつまんで、要約・まとめを知りたい。」

「本を買う前に、実際に読んだ人の感想を知りたい。」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

記事の作成者は、『SNS時代のリアルな居場所』として価値観を共有できるライフシフト読書会を毎週開催しております。

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カーネギー”道は開ける” まとめ

「悩み」に関するあらゆる本を読破し、その解決法を究めたD・カーネギーが、悩みの実態と、その克服法について語る。

悩みを克服するための“基本事項”は、次の3つである。

①悩みと縁を切るには、過去や未来について思い悩まず、「今日、1日の区切りで生きる」ことが大切である。

②苦境に陥った時は、次の3つを行う。

  • 状況を分析し、生じうる最悪の事態を予測する。
  • その最悪の事態を受け入れる覚悟をする。
  • 事態を少しでも好転させるように、冷静に自分の時間とエネルギーを問題解決に集中させる。

③悩みが健康に悪影響を与えていることを、肝に銘じる。

 

様々な悩みは、「事実の把握」→「事実の分析」→「決断・実行」の3段階で処理することで、その多くが解決する。

次の2点に注意すると、公平な客観的態度で事実を把握することができる。

  • 情報集めは自分のためではなく、誰か他人のためなのだと思うようにする。
  • 自分に反論を加える準備をしているつもりになって、自分に不利な事実の全てを把握するように努める。

 

悩みの習慣を断ち切るための鉄則は、次の6つである。

  1. 忙しい状態でいる。
  2. 小事にこだわらない。
  3. 不安の種になっている事柄が実際に起こる確率を調べる。
  4. 避けられない運命は、潔く受け入れる。
  5. 1つの問題に対してどの程度まで気にかけるべきかを決め、その限度を超えたら、その問題のことは忘れる。
  6. すでに起きてしまったことについて思い悩まない。

カーネギー”道は開ける”  要約

悩みに関する基本事項

「悩み」は、人間が直面する重大問題の1つである。

たいていの人は悩みを克服したいと思いながらも、これに引きずり回されている。

どうすれば、悩みを克服できるのだろうか?それにはまず、次の3つの「悩みに関する基本事項」を知る必要がある。

①今日、1日の区切りで生きよ

1871年の春、進路について思い悩む若者が1冊の本に出会い、その中の一節に心を惹ひかれた。

若者はこの一節のおかげで、当時の最も著名な医師になれた。

また、ジョン・ホプキンズ医科大学を創立し、国王からナイトの称号を授けられた。

医師の名は、サー・ウィリアム・オスラー。

彼が出会った一節はトマス・カーライルのもので、それが彼を悩みから解放した。

「我々にとって大切なことは、遠くにぼんやりと存在するものに目をやることではなく、手近にはっきりと存在することを実行することだ」

その意味するところは、「今日、1日の区切りで」生きることである。

全知全能を傾け、今日の仕事を今日中に仕上げることである。

その日の生活の中から、過去と未来を閉め出すのだ。

昨日の重荷に加えて、明日の重荷まで背負うとしたら、どんな人でもつまずいてしまう。

今日では病院のベッドの半数を、過去の重荷や不安な未来に押しつぶされた患者が占めている。

だが、「明日のことを思い悩むな」というキリストの言葉や「今日、1日の区切りで生きよう」というオスラーの言葉に注意を向けてさえいたら、彼らの多くは今日も幸福な生活を送れたはずだ。

もし、悩みと縁を切りたいならば、ひたすら今日のために生きよう。

②悩みを解決するための魔術的公式

悩みを手っ取り早く解決する方法がある。それは、ウィリス・H・キャリアが実践した方法だ。

若い頃、鋳物工場に勤めていた彼は、ある時、板ガラス製造工場にガス浄化装置を取り付けた。

何百万ドルもの仕事だったが、予期せぬ障害が生じ、装置は稼動したものの、保証契約書にうたったほどの効果はなかった。

彼は失敗に悩み、眠れぬ夜が続いた。だが、やがていくら悩んでも仕方がないという気持ちになり、事態に対処する方法を考え出した。

それは、次の3段階から成り立っている。

第1段階

「状況を大胆率直に分析し、その失敗の結果生じうる最悪の事態を予測する」こと。

彼の場合、誰かに逮捕されたり、射殺されることはないが、会社から首を切られるかもしれない。

第2段階

「最悪の事態を予測したら、やむを得ない場合にはその結果に従う覚悟をする」こと。

彼は、失職したら別の仕事を探せばいい、と自分に言い聞かせた。すると、気分が落ち着いた。

第3段階

「これを転機として、最悪の事態を少しでも好転させるように冷静に自分の時間とエネルギーを集中させる」こと。

悩みの最大の欠陥は、集中力を奪うことである。だが、最悪の事態を考え、それに対する心の備えを固めれば、問題解決に集中できる。

もし悩みの種を抱えているなら、このウィリス・H・キャリアの公式を使ってみるべきである。

③悩みがもたらす副作用を知れ

ノーベル医学賞を受賞したアレクシス・カレル博士は、こう述べている。

「悩みに対する戦略を知らないビジネスマンは若死にする」。

ある医師によれば、患者の7割は、不安や悩みを取り除きさえすれば全快するという。

このような病気として、神経性消化不良、一部の胃潰瘍、心臓病、不眠症などがある。

悩みが、健康という名の法外な代償を払っていることを肝に銘じよう。

悩みを分析する基礎技術

先にウィリス・H・キャリアの魔術的公式を示したが、これで悩みが全て解決するわけではない。

種々雑多な悩みに対処するには、問題を「事実の把握」「事実の分析」「決断・実行」の3段階に分けて処理することが重要である。

事実の把握

まず、事実の把握について言うと、コロンビア大学の学長だった故ハーバート・E・ホークスは、次のように語っている。

「悩みの大半は、判断の根拠となる知識が十分でないのに、あえて判断を下そうとするから生じる」

「誰でも時間の許す限り、公平な客観的立場で事実を集めることに専念すれば、普通の場合、悩みなど知識の光によって蒸発してしまう」

だが、現実には、あることで悩み始めると、自分の行為や抱いている偏見を正当化する事実、自分の希望的観測に好都合な事実ばかりを探し回り、他の全てを無視してしまう。

これでは、問題に対する答えが得られなくて当然である。

ホークス学長が述べるように、「公平な客観的」態度で事実を集めなければならない。

しかし、悩んでいる時は感情が高ぶっているからこれは容易ではない。

そこで、事実を客観的な態度で眺めるのに役立つ、次の2つのアイデアを活用する。

  • 事実を把握しようとする場合に、情報集めは自分のためではなく、誰か他人のためなのだと思うようにする。
  • 自分を悩ましている問題について事実を集める時は、自分を自分の反対側に立って反論しようとしている弁護士とみなし、反論を加える準備をしているつもりになる。

つまり、自分に不利な事実の全てを把握するように努める。

こうすると、事実に対して冷静かつ公平な観察がしやすくなり、感情を取り除くことができる。

このように、悩みを解決するための第1歩は事実の把握にある。まず公平な態度で事実を全て集めることが重要だ。

事実の分析

次に、集めた事実を分析、解明する。

その際、事実を紙に書き記してから分析すると、作業はずっと容易になる。

決断・実行

そして、全ての事実を慎重に比較検討したならば、決断する。

ひとたび決断を下し、後は実行あるのみとなれば、その結果に対する責任や不安は捨て去ることだ。

考え直したり、ためらったりしてはならない。

問題をある限度以上に考え続けると、混乱や不安が生じやすいからである。

悩みの習慣を断ち切る6つの鉄則

悩みは1つの習慣と言える。

この悩みの習慣を断ち切るには、次の6つの鉄則を実践するとよい。

①忙しい状態でいよう

人は、忙しい時には悩んだりしていられない。

人は一度に1つのことしか思考できないからだ。

ジョージ・バーナード・ショーは、こう述べている。

「惨めな気持ちになる秘訣は、自分が幸福であるか否かについて考える暇を持つことだ」。

裏を返せば、そんなことを考えないことだ。

忙しく働こう。多忙を求め、維持しよう。これこそ、最も安価で、絶大な効果がある治療薬だ。

②小事で心を乱してはならない

我々はしばしば、些さ細さいな出来事、言わば「気分をいらつかせるもの」を気に病む。

事実、刑事裁判所の訴訟の過半数はつまらぬことが原因である。

酒場での空威張り、家庭内での口論…、この種のつまらぬことが暴力事件や殺人に発展する。

心の安らぎを求めるならば、小事にこだわってはならない。

小事にこだわるには、人生はあまりにも短い。

③記録を調べてみよう

幼い頃、雷鳴が轟とどろくと、雷に打たれて死にはしないかと震え上がった。

不景気に見舞われると、今に飢えで苦しむのではないかと気に病んだ。

だが、年月がたつにつれて、悩んでいたことの99%は決して起こらないのを知った。

例えば、1年間に落雷で死ぬ人は35万人に1人に過ぎない。

このように、記録を調べて、自分の悩みが正当なものかどうかを判断すれば、悩みの9割は解消できる。

今度、悩むことがあったら、まず記録を調べてみよう。そして、こう自問するのだ。

「不安の種になっている事柄が実際に起こる確率はどのくらいだろうか?」と。

④避けられない運命には調子を合わせよう

我々は長い人生を歩む間に、どうにもならない不愉快な立場に立たされることが多い。

それはどうにもしようがない。だが、選択は自由である。

そういう立場を天命として受け入れ、それに自分を順応させることもできるし、あるいは、一生を台無しにしてまでも反抗し、神経衰弱になることもできる。

哲学者ウィリアム・ジェームズは言う。「物事をあるがままの姿で受け入れよ。起こった事を受け入れることが、不幸な結果を克服する第一歩である」

ショーペンハウエルもこう言っている。「あきらめを十分に用意することが、人生の旅支度をする際に何よりも重要だ」

避けようのないものに反抗してみたところで、避けようのないもの自体を変えることはできない。

だが、自分自身を変えることはできる。

人生のショックを吸収せずに、抵抗し続けたらどうなるだろうか?答えは明らかだ。

次々に内面的な葛藤が生じ、不安になり、イライラし、ノイローゼになるに違いない。

⑤悩みに歯止めをつけよう

株式売買の基本原則の1つに、「ストップ・ロス・オーダー」がある。損失を大きくしないための歯止めで、例えば1株50ドルで買った時、45ドルのストップ・ロス・オーダー扱いにしておく。

こうすれば、買値より5ポイント下落すれば自動的に売却され、損失は5ポイントで済む。

このストップ・ロス理論を応用すれば、自分の短気・癇かんしゃく癪・後悔などのあらゆる精神的緊張に対処できる。

「この状況はこの程度のイライラで十分だ」と自分に言い聞かせ、その状況を終わらせるのだ。

ベンジャミン・フランクリンは7歳の時に、呼子笛の魅力に取り付かれた。

矢も楯たてもたまらなくなった彼は、おもちゃ屋へ行くと持っていた銅貨を全て投げ出し、値段も聞かずに笛を手にした。

そして家に戻ると、有頂天になり家中を吹いて回った。だが兄や姉から、笛の代金よりもずっと多い金額を置いてきたと指摘され、物笑いの種にされた。

フランクリンは後に、こう述懐している。「人間の不幸の大部分は、人々がものの値打ちを誤って評価してしまい、それぞれの呼子笛に対して代金を払い過ぎているところに原因がある」

例えば、トルストイは、熱愛する少女と結婚した。彼らは幸福であり、この喜びに満ちた生活が永遠に続くようにと、神に祈るほどだった。

だが、彼の妻は嫉妬深く、彼の行動を監視した。そのためしばしば、2人は言い争った。

彼女の嫉妬は深まる一方で、自殺すると騒ぐこともあった。

では、トルストイはどうしたか?彼は秘密の日記をつけ、その中に妻に対する罵詈雑言を並べ立てた。これこそ彼の呼子笛だった。彼は、次代の人々の同情を自分に集めようと目論だのだ。

これに対し、妻は彼の日記を焼き捨てた。そして彼女も日記をつけ始め、その中で夫を悪党呼ばわりした。さらに『誰が罪』という小説まで書き、夫を悪魔、自分を犠牲者として描いた。

結局、哀れな2人は自分たちの呼子笛に対し、50年に及ぶ地獄の生活という高い代償を払った。

悩みで身を滅ぼす前に、一度立ち止まって、次の3つの問いを考えよう。

  • 悩んでいることは、実際にどの程度重要か?
  • この悩みに対するストップ・ロス・オーダーをどの時点で出して、それを忘れるべきか?
  • この呼子笛に対していくら支払えばよいか?

⑥オガクズを挽ひこうとするな

実際に起きた出来事を変えることはできない。

その過去を建設的なものにする方法は、ただ1つしかない。過去の失敗を冷静に分析して、何かの足しにする。後は忘れ去ることだ。

ノコギリで木を挽くことはできる。しかし、ノコギリでオガクズを挽くことはできない。オガクズは挽いたカスだからだ。

過去もこれと同じである。すでに終わったことについてクヨクヨと悩むのは、オガクズを挽こうとしているようなものだ。

過去を元通りに戻すことはできない。オガクズを挽こうとしてはならない。

カーネギー”道は開ける”  感想

生きている限り悩みは尽きないものである。

しかし、カーネギーが語る、過去の偉人たちのストーリーを見ると、自分自身の悩みは過去に経験をしてきた人たちがいることを知ることができる。

不幸の渦中にいると、”自分だけ”と思ってしまいがちだが、自分だけではないと感じさせてくれる1冊。

最近では、コロナ感染による精神的な恐怖が叫ばれるが、”記録を調べてみる”と毎年のインフルエンザ死亡者数よりも圧倒的にコロナ死亡者数が少ないことが分かる。

このような事実を抑えていくと、メディアに右往左往されずに、無駄な悩みに苛まれなくて済む。

さいごに

当記事を書かせていただきました、長谷川と申します。

私は大阪、神戸、京都でライフシフトサロン読書会を開催しております。

読書会のいいところは、SNSでつながる時代に、リアルな居場所を持てるということ。

関西で生き方・働き方でつながるコミュニティを探されていらっしゃるあなたの参加をお待ちしております。

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