経済

アイディアの作り方|ジェームス・W・ヤング|本の要約・まとめ・感想

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アイデアのつくり方

ジェームス W.ヤング

(このページは2020年3月5日に更新されました)

はじめに

「トレンド本や名著をかいつまんで、要約を知りたい。」

「ビジネス書を読み始める前に、概要を押えておきたい。」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

はじめまして。

私はライフシフトサロンのWEB担当をしている、長谷川と申します。

3年前に就職で大阪に引越しをしてきて、同じ価値観でつながるコミュニティを探して様々なイベントやコミュニティスペースを渡り歩いてきました。

現在は関西で一番最初に始めたライフシフト読書会を大阪、京都、神戸で開催しています。

読書のいいところは、その分野の専門家の知識を得られること。

また、ある調査では20代、30代のビジネスマンは1ヶ月平均0.26冊の本を読むのに対し、30代で年収3000万円の人は平均9.88冊の本を読むそうです。

孫正義やビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットのような大富豪も多読家であることで有名です。

その一方で、「社会人は忙しすぎて、ゆっくり読書をしている時間が無い」という声をよくお聞きいたします。

そこで本記事では、私が読んだ本の中から、20代、30代の生き方や働き方を考える上で価値ある情報を要約しております。

本を読む暇が無い方は、本の要点のみを知るために、読むべき本を厳選したい方は、本選びの参考として、本記事を活用いただけたらと思います。

今後はこれらのまとめを引用しながら、考察を別記事にまとめていく予定です。

年間100冊以上の本を読んでいる、読書家ならではの視点で、要点をまとめてみようと思います。

あなたの素敵な本との出会いの一助となれば幸いです。

それではまいります。

アイディアの作り方 目次

  • まえがき
  • この考察をはじめたいきさつ
  • 経験による公式
  • パレートの学説
  • 心を訓練すること
  • 既存の要素を組み合わせること
  • アイデアは新しい組み合わせである
  • 心の消化過程
  • つねにそれを考えていること
  • 最後の段階
  • 二、三の追記

アイディアの作り方 まとめ

すぐれたアイデアを生み出すには、どうすればいいのか?

米国広告業界で活躍した著者が、長年の経験から導き出したアイデアづくりの原理、方法を説く。

アイデアの作成において基礎となる一般的原理は、次の2つである。

  • アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせである。
  • 既存の要素を新しい1つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存する。

アイデア作成の方法は、次の5段階から成る。

①資料を収集する

  • 「特殊資料(製品と消費者に関する資料)」と「一般的資料(様々な出来事に関する資料)」の2種類を集める。

②資料を咀嚼する

  • 集めた資料を1つ1つ吟味し、新しい組み合わせを探す。
  • ちょっとしたアイデアが浮かんだり、気づいたりしたことがあれば、それらを紙に書きとめる。

③問題を意識の外に移す

  • アイデアに関する問題について考えることを止め、意識の外に放り出す。
  • そして、音楽や映画鑑賞、読書など、自分の想像力や感情を刺激するものに心を移す。

④アイデアの誕生

  • アイデアを探し求める心の緊張をといて、休息する。
  • その到来を最も期待していない時、アイデアは訪れてくる。

⑤アイデアを具体化する

  • アイデアを具体化するために、忍耐強く手を加える。
  • また、理解ある人々の批判を仰ぐことで、自分では見落としていたアイデアの可能性が明らかになる。

アイディアの作り方 要約

アイデアは新しい組み合わせ

私が広告代理店の役員をしていた時、ある雑誌社の広告部長が私のオフィスにやってきた。

彼は、どうすればもっと広告のセールスを拡張できるかを検討していた。

そしてやるべきことは、アイデアを売ること、という結論に達したという。

だが、肝心のアイデアをどうして手に入れたらいいかがわからない。

彼は私にこう質問した。

「あなたは、いくつもすばらしい広告のアイデアを作ってこられた。一体どうやってそれを手に入れられたのですか」

私は良い返答ができなかった。

それ以後、私はこの問題について考えてきた。

経験による公式

南太平洋の海に、突然島が出現するという物語がある。

昔の船乗りたちによると、海図の上では深い青海原しかないところに、突如として美しい珊さん瑚ごの環礁が出現することになっている。

アイデアもこれと同じだと私は考えてきた。

それは、出し抜けに私たちの心の表面に現れる。

珊瑚の環礁と同じような不可解さを伴って。

しかし、南海の環礁は、実は無数の目に見えない珊瑚虫の海中におけるしわざであることがわかっている。

そこで、私は自問してみた。アイデアだって、これと同じことではないだろうか。

それは、私たちの意識下で進行するアイデア形成の、長い、目に見えない一連の心理過程の最終の結実に他ならないのではないか。

もしそうなら、この心理過程は、それに従ったり、応用したりできるように跡付けてみることができないだろうか。

端的にいえば、「アイデアをどうして手に入れるか」という質問に対する解答として、1つの公式が開発できないだろうか、と。

そして、長い間考え抜いた末にこう結論した。

『アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程であるということ、アイデアの製造過程も1つの流れ作業であること、その作成に当たって私たちの心理は、習得したり制御したりできる操作技術によって働くものであること、そして、なんであれ道具を効果的に使う場合と同じように、この技術を修練することが、これを有効に使いこなす秘訣である。』

パレートの学説

イタリアの社会学者パレートは、この世界のすべての人間は2つのタイプに大別できると考えた。

彼は、この2つを「スペキュラトゥール」および「ランチエ」と名づけた。

スペキュラトゥールとは、英語の〈投スペキュラチブ機的〉という意味であり、投機的タイプの人間ということになる。

その顕著な特徴は、新しい組み合わせの可能性に常に夢中になっているという点だ。

パレートはこのタイプの人間の中に、企業家ばかりでなく、発明や政治に携わる人々をも含めている。

他方、ランチエという言葉は、英語に訳すと〈株ストックホルダー主〉になる。

彼の説によると、この種の人々は、型にはまった、想像力に乏しい、保守的な人間で、先の投機的な人々に操られる側の人々だ。

パレートのこの学説の妥当性をどう考えるかは別として、誰しもこの2つのタイプの人間が現実に存在することは認めるにちがいない。

しかし、私たちの目的にとって大切なのは、スペキュラトゥール、つまりこの世界を組み立て直す側の人間である。

少なくともアイデアを作り出す才能をこの人たちは持っており、それは決して稀有な才能というものでもない。

そして他の才能と同じように、この才能を伸ばそうと懸命に努力し、またよりよく行使する技術をマスターすれば、創造力は一層高められる。

既存の要素を組み合わせること

どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことは、まず第1に原理4であり、第2に方法である。

これは、アイデアを作り出す技術についても同じである。

アイデア作成の基礎となる一般的原理は、2つある。

第1は、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということ。

これはアイデア作成に関する最も大切な事実である。

第2は、既存の要素を新しい1つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きいということである。

これら2つの原理を心にとめて、アイデアを作る実際的な方法をみていくことにしよう。

アイデア作成の方法アイデア作成の方法は、次の5段階から成る。

①資料を収集する

第1段階は、資料を収集することである。

集めるべき資料は2種類ある。

特殊資料と一般的資料である。

特殊資料

広告で特殊資料というのは、製品と、それを売りたいと想定する人々についての資料である。

私たちは、製品と消費者について知識を持つことの重要性をたえず口にするが、実際にはめったにこの仕事をやっていない。

この知識の収得には、モーパッサンが小説を書く勉強法として、ある作家からすすめられたプロセスに似たところがある。

モーパッサンは、その作家から次のように教えられた。

『パリの街頭に出かけてゆきたまえ。そして、1人のタクシーの運転手をつかまえることだ。その男には、他のどの運転手とも違ったところなどないように君にはみえる。しかし君の描写によって、この男が世界中の他のどの運転手とも違った1人の独自の人物にみえるようになるまで、君はこの男を研究しなければいけない。』

先述した「製品と消費者について知識を持つことの重要性」とは、このことである。

私たちは大抵、この知識を収得する過程をあまりに早く中止してしまう。

表面的な相違がほとんど目立たない場合、そこには何ら相違点がないとすぐ決めてしまう。

しかし、十分深く掘り下げていけば、ほとんどの場合、すべての製品とある種の消費者との間に、アイデアを生むかも知れない関係の特殊性が見つかるものなのだ。

一般的資料

一般的資料を集めることもまた、特殊資料を集めるのと同じように大切である。

私がこれまでに知り合った、真にすぐれた創造的広告マンは皆、2つの顕著な特徴をもっている。

第1は、例えばエジプトの埋葬習慣からモダン・アートに至るまで、あらゆるものに興味を感じるということ。

人生のすべての面が、彼らには魅力的なのである。

第2は、あらゆる方面のどんな知識でもむさぼり食う人間であること。

広告マンはその点、牛と同じである。

食べなければミルクは出ない。

さて、この一般的資料の収集が大切なのは、アイデアとは要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないという原理があるからだ。

つまり、広告のアイデアは、製品と消費者に関する特殊知識と、人生とこの世の様々な出来事についての一般的知識との新しい組み合わせから生まれてくる。

この過程は、ちょうど万華鏡の中で起こる過程に似ている。

万華鏡というのは、デザイナーが新しいパターンを探し出すのに時々使用する器具である。

万華鏡の中には色ガラスの小片がいくつも入っていて、プリズムを通してそれを眺めると、色ガラスがあらゆる種類の幾何学的デザインを作り出す。

万華鏡を廻すたびに、これらのガラスの小片は新しい位置にやってきて、新しいパターンを現出する。

ガラス片の数が多くなるほど、新しい組み合わせの可能性も増大する。

アイデアの作成も、これと同じことである。

1つの広告を構成するということは、つまり私たちが住んでいるこの万華鏡的世界に1つの新しいパターンを構成するということである。

このパターン製造機である心の中に貯えられる世界の要素が多くなればなるほど、新しい目のさめるような組み合わせ、すなわちアイデアが生まれるチャンスもそれだけ多くなる。

②資料を咀嚼する

第2段階は、これらの資料を咀嚼することだ。

諸君がここでやることは、集めてきた個々の資料をそれぞれ手にとって、心の触角とでもいうべきもので1つ1つ触ってみることである。

1つの事実をとりあげ、それをあっちに向けたりこっちに向けたり、違った光のもとで眺めたりしてその意味を探し求める。

また、2つの事実を並べてみて、どうすればこの2つが噛み合うかを調べる。

探しているのは関係であり、ジグソー・パズルのように、すべてがきちんと組み合わされてまとまるような組み立てなのである。

この段階では、次の2つのことが起こる。

まず、ちょっとした、部分的なアイデアが浮かんでくる。

それらを紙に記入しておくことだ。

どんなに突飛に、あるいは不完全なものに思えても、一切気にとめないで書きとめる。

それらは、これから生まれてくる本当のアイデアの前兆であり、言葉に書き表しておくことによって、アイデア作成過程が前進する。

もう1つは、諸君が段々このパズルを組み合わせるのに疲れて、嫌気がさしてくることである。

だが、あまり早く嫌気をおこさず、気づいたことを次々と書き込んでいってほしい。

しかしやがて、諸君は絶望状態に陥る。何もかもが心の中でごっちゃになって、どこからもはっきりした明察は生まれてこない。

ここまでやってきた時、つまりパズルを組み合わせる努力を実際にやり遂げた時、第2段階を完了して第3段階に移る準備ができたことになる。

③問題を意識の外に移す

第3段階にくれば、諸君はもはや直接的には何の努力もしないことになる。

問題を全く放棄し、できるだけ完全にこの問題を心の外に放り出してしまうことだ。

ここですべきことは、問題を無意識の心に移し、眠っている間にそれが勝手に働くのに任せておくことである。

すなわち、問題を完全に放棄して、自分の想像力や感情を刺激するものに心を移す。

音楽を聴いたり、劇場や映画に出かけたり、本を読んだりすることである。

第1段階で、諸君は食料を集めた。

第2段階では、それを十分咀嚼した。

そして今、消化過程が始まったわけだ。

そのままにしておくこと。

ただし、胃液の分泌を刺激することである。

④アイデアの誕生

これら3つの段階ですべきことをやりとげたら、第4段階を経験することはまず確実だ。

それは、諸君がその到来を最も期待していない時(ひげを剃そっている時とか、風呂に入っている時、あるいは、朝まだ眼がすっかりさめきっていないうちに訪れてくる。それはまた、真夜中に諸君の眼をさますかもしれない。)

アイデアが訪れるのは、諸君がアイデアを探し求める心の緊張をといて、休息とくつろぎのひとときを過ごしてからのことなのだ。

⑤アイデアを具体化する

アイデアの作成過程を完結するには、もう1つの段階を踏まなければならない。

この最後の段階において、諸君は生まれたばかりの可か愛わいいアイデアを、現実の世界の中に連れ出さねばならない。

そうすると、このアイデアが、思っていたような素晴らしいものではまるでない、ということに気づくのが常である。

ほとんどのアイデアがそうだが、アイデアを、それが実際に力を発揮しなければならない場に適合させるためには、忍耐強く、種々様々な手を加える必要がある。

多くの良いアイデアが陽の目を見ずに失われていくのは、ここにおいてである。

発明家と同じように、アイデアマンもこの段階を通過するのに必要な忍耐や実際性に欠けている場合が多々ある。

しかし、アイデアを生かしたいのなら、これは絶対にしなければならない。

この段階まできて、アイデアを胸の底にしまい込んでしまうような誤りを犯さないためには、理解ある人々の批判を仰ぐことである。

そうすれば驚くことが起こる。良いアイデアというのは、いわば自分で成長する性質を持っている。

良いアイデアはそれを見る人々を刺激するので、その人々がアイデアに手をかしてくれるのだ。

諸君が自分では見落としていたそのアイデアのもつ種々の可能性が、こうして明るみに出てくる。

アイディアの作り方 感想

アイディアと聞くと、スキルではなく一部の天才が持っている才能で有り、凡人には縁のない話だと感じていた。しかし本書を読めば、アイディアはスキルであり、だれもが取得できることとその方法が示されている。

ロジカルではなくアート的センスが求められる今の時代にこそ、いま一度読み直す価値のある名著。

さいごに

当記事を書かせていただきました、長谷川と申します。

私は大阪、神戸、京都でライフシフトサロン読書会を開催しております。

読書会のいいところは、SNSでつながる時代に、リアルな居場所を持てるということ。

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